構想から1年。
2020年3月末。ついに夢のマイホームの引き渡しが完了しました。
今回の記事では僕(28歳)が憧れていた家の購入を決断し、今に至るまでの経緯をただひたすらに書き記していこうと思います。
最近ではコロナウイルスの影響もあり今後さらにリモートワークなど家で仕事をする人も増えていくと考えています。アパートに暮らしているけど家を持ちたい。いつか家を買おうと思っているけどタイミングが見いだせない。そんな方に「家買うってこんな感じなんだ。」程度でも思ってもらえれば幸いです。
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アパート・マンションでの生活
軽く背景を説明すると、転職を機に生まれ育った実家を出て東京郊外のアパートを借りて生活していました。
当時、彼女(今の妻)の職場と僕の職場が同じ市にあったので住む場所に迷いはなく、新築のアパートを二人で借りることに。当時から結婚を前提に交際していたので二人で生活していく感覚をつかみたかったというのもありました。
東京都ではあるけどいわゆる郊外で借りた1LDKの物件の家賃は77000円。共益費2000円、車を所持していたので駐車場代6000円。最低85000円の支払いをしていました。そこから光熱費、食費、交通費などもろもろあわせて+80000円ほど。
合計で16万円ほどを二人で折半し生活していました。
彼女と半年ほど生活していく中で「家賃高いなぁ。85000円あれば家買っても毎月のローンくらいになるんじゃない?笑」という思いが強くなりました。
いつか必ず家を持ちたいけどある程度貯金を貯めてから。
そんな考えもありました。しかし、貯金をしようにも毎月必ず家賃は発生します。毎月10万近くの支払いをしつつ家の頭金を貯め、さらに生活していくにはあまりに先が遠く感じました。自分のものにならない賃貸のために支払うのはなるべく少なくしたい。そんな考えですぐさま行動へ移りました。
建売、マンション、注文住宅
家を持つ。といっても建売、マンション、注文住宅など洗濯は様々です。
僕が最終的に選択したのは、ずばり注文住宅。その理由は実家に土地があったから。
二世帯住宅を作る
建売やマンションは自分の思い描いた間取りが取れないことや慣れ親しんだ土地から離れてしまうことから前向きになれませんでした。「注文住宅を作りたいけど、土地代を考えたら莫大な金額がかかってしまうんだろうな」とも考えていました。
その時気づいたのが、『実家を建て替えて二世帯住宅を作る』ということ。
普段から親とは良く会話はしていて帰った時にさらっと「実家を壊して二世帯住宅を建てれないかの相談をしました。これが二つ返事で「いいよ!」の返事。正直自分でもびっくりの返答でした。このケースはまれで非常に幸運だったので参考にはなりませんかね・・・。
二世帯住宅の壁
とはいえ二世帯住宅には「嫁姑問題」「土地の権利」「共同設備」など様々な問題があります。
幸い僕の場合、妻と両親の仲もよく、風呂やキッチンは共有でOK。買い物や食事もその都度会話して決めよう。など協力的でした。風呂やキッチンは二つ作ってしまうとその分費用が掛かったり、数十年後は無用の長物と化すこともあったのでここは意外とすんなり。(本当のところはそれぞれ気を使っていることもあると思いますが受け入れてくれたことをとても感謝しています。)
二世帯住宅の方が設備も立派にできるし、万が一困ったときには助け合えるので関係を築くことが近道だとは思いますが、家庭により様々なのでそういった選択もあるよ。といった程度にとどめておいていただければと思います。
僕の場合は非常に恵まれていました。
ハウスメーカー選び
住宅の購入を決意してからまず足を運んだのが住宅展示場。ハウスメーカーは様々で企業により特徴が異なりました。
坪単価(一坪当たりの費用)から雰囲気の特徴など。見るポイントは様々でしたが、これも人により趣味嗜好が異なりますので1日かけて気になるハウスメーカーを片っ端から見てみました。
また、その時々によりハウスメーカーごとにキャンペーンを打ち出していることがあり、「当月までの契約でソーラーパネル無料取り付け」や「住宅設備(キッチン、バス、トイレ)無料アップグレード」など見るポイントも時期により変わってくるので月をまたいで見学に行くのもおもしろかったです。
決め手は雰囲気
そんな僕たちが選んだハウスメーカーは【住友不動産】
正直なぜこのハウスメーカーに決定したか。と言われると決定的な決め手はありませんでした。
選んでいく中で「ここは耐震性が優れている。」とか「どこどこはCMにお金をかけているから割高だ。」とかいろいろな情報が錯そうしていくんですが、最終的にはモデルハウスやパンフレットを見て「ああ、こんな家に住みたいな」と思ったところが決め手になりました。
欲を言えば「住友林業」の木のぬくもりを感じる家も好みでしたが、「坪単価」やいろいろな要因で「住友不動産」に決定したわけです。割と曖昧ですいません・・・。
FPとの費用計算
ハウスメーカーを選ぶとともFP(ファイナンシャルプランナー)との費用計算の場を設けました。
現在の自分の収入や資産、将来の子供の人数などを想定し『いくらまでの住宅ローンが最適か』を計算しました。
「3,000万の家なら建てられるかな。」なんて漠然としたものではく、FPとの相談はライフプランを改めて意識することができたのもいいきっかけ。
客観的に無理のない金額の設定をできましたし、住宅ローンの支払い、固定費の見直し、貯蓄方法。などこれからお金の使い方を考えている方はプロの目で見直すのもおススメできます。
費用
その後契約へと進むわけですが、家が建つまでにどれくらいの費用が掛かったのか気になる方もいらっしゃるとおもいます。
まず、契約の手付金として頭金「50万円」をハウスメーカーに振り込み、最後に建物登記手続きの際30万支払ったくらいです。
驚く方もいると思いますが、その後は家が完成するまでにほとんどお金を払っていません。準備金はもちろん多ければ多いに越したことはありませんが、ほぼ貯蓄がなくても個人の与信があれば家を持つことができます。
打ち合わせ
契約が完了してからは自身の希望に合ったお家を作り上げるべく、営業の方や施工図(図面屋)との打ち合わせを果てしなく行いました。
間取りや、外観の設定。キッチンや風呂トイレといった設備決め。カーテン証明etc…
決めることは山のようにありサラリーマンである僕は毎週の休日に住宅展示場(営業所)に出向いては打ち合わせをし、気に入らないとことがあれば修正。といった具合に進めていきました。
ローン会社
家の間取り決めと並行して行ったのが住宅ローンを組む銀行決め。
結論から言うと銀行では僕が必要としていた金額が受け入れられず、『減額承認』という形で審査がおりました。3000万で審査したけど2500万までなら貸してあげるよ~。といった具合です。
困り果てたところ営業に提案してもらったのが、【ARUHI(アルヒ)】という会社。
アルヒは住宅ローン専門の金融機関です。長期固定金利フラット35のシェア率が9年連続No1で【審査の基準が銀行よりゆるめ】といった特徴がありました。
案の定こちらでは満額の承認がおり無事に進めることができました。
着工
着工前には元あった実家を解体し、地面をならし地鎮祭(工事の安全や住む人の繁栄を祈る行事)を行いました。解体や残土処理の費用はローンに組み込み地鎮祭は3万円ほど持ち出しで行うことができました。
実際に業者が入ってからはあれよ、あれよという間に「基礎工事」「枠組み」「外壁」「内装」と進んでいきました。おおむね3ヶ月~4ヶ月の間でしたが、毎週見に行くのが楽しみでした。
完成まで
着工開始後は発注通りの施工が行われているか確認しに行くことがありました。とはいえ、そこはプロ。仕上がりはきちんとしているし現場は現場監督に任せ、僕たちは室内に設置するカーテンや照明、家具などをハウスメーカー経由で見学に行ったり自分たちの時間に充てることができました。
ちなみに気にしていた現場への差し入れですが、一度缶コーヒーを1ケース差し入れするだけでした。というのも営業から「現場への差し入れはしなくて大丈夫です!」と前もって言われていなので変に気を使わなくて済みました。
引き渡し直前
完成した家を引き渡すには、ローン会社から施主にお金が振り込まれ、その後施主からハウスメーカーにお金を振り込むことによって引き渡し完了となります。
一時的にはありますが、僕の口座に何千万という金額が振り込まれたとき「ああ、いよいよだ」という気持ちになりました。
完成・引き渡し
無事ハウスメーカーへの振り込みが完了しついに引き渡しに。
僕の場合、引き渡しまでに外構工事(庭、駐車場の整備)が終わっていなかったので、引き渡し翌日から住めるわけではありませんでした。アパートに暮らしながらの場合、余裕をもって退去する必要があります。
執筆当時は1ヶ月の期間を持って少しずつ荷物を運んでいる状態と言わけです。
これからの生活について
執筆時2020年4月はコロナウイルスが爆発的に拡大しており『不要不急の外出の自粛』『テレワークの推奨』など、家から出ない呼びかけを国が推奨、要請しています。
そして、このような動きは今後長い期間続くと思われます。
「家で仕事をする」「家で娯楽を楽しむ」「家で食卓を囲む」仕事を家でできるようになれば生活の7割以上は家で生活することになるでしょう。今このタイミングで自分の家を持ち、時代に順応する準備ができたことに安堵感を持ちました。
今回僕が家を購入するに至るまでには、妻や両親の理解あったため成立したものと考えています。簡単に家を買おう!なんて言えないですが、この記事を読んだ人が今後の生活や家族との暮らしを振り返るきっかけになれば幸いです。